4月25日の記事

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最近重度の知的障害のある長男、久保田壮(くぼたたけし)が自立生活を始めた。
レッツが建てた中心市街地にあるたけし文化センター連尺町の3階には、シェハウスとゲストハウスがあり、ここにたけしも含めて3名の重度知的障害者が生活している。

先日昔のビデオを見返してみて、そのころに比べて、今のほうが全身からエネルギーがみなぎり、何よりとてもしあわせそうだと感じた。
親とともに住んでいた時は、「親と一緒にいることが最高に幸せでそれ以上にケアしてもらえるはずはない」とどこかで思っていた自分がいる。
しかし様々な状況の中で、たけしの介護ができなくなり、それで今の生活に踏み切った。
始めた当初は不安がいっぱいで、なれない生活ですったもんだも多くあった。
途中もう無理なのかと思った時も多かったが、何とかヘルパーの皆さんの助けもあって生活も軌道に乗り始めている。
そうした中で、偏食が多く、体調も整わないたけしが、3食とまではいかないがしっかり食事ができるようになった。
睡眠障害があるたけしだが、眠剤も少しづつ減らすことができている。
また音楽が好きで、いろいろ体験をさせてやりたいとは思いながらも親だけではどうにもこうにもつれていけないところが多かったが、いまではヘルパーの皆さんと出かけているようだ。

何よりも多くの人と深くかかわり、たけしなりに人間関係や信頼関係を構築している。
それは想像以上で、重度の知的障害があり、ほとんど意思が解らない彼に、これほどまでに人との関係を作り出していける力があったとは、本当に驚きである。
人というのは知的や障害に関係なく、こんなにも生きる力があるのだと改めて思う。
そしてどんな人も、幸せを作っていけるのだと実感している。



 
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