かしだしたけし考1

カテゴリー │レッツ




 明日から京都大学にかしだしたけし!
アルス・ノヴァ(レッツの運営する障害者施設)でも、ツワモノばかり6人が出張します!
そして年齢関係なく、新入社員+かたりノヴァ担当者8人がサポートします!
どんな道中になるのやら。
セレナ2台で行くのですが、なにせ、100キロ超えの利用者3名がいるので、パンパン。
なので私は新幹線。
それにしても、脱走するかもしれない利用者や、何処かに走り出してしまう利用者もいて、スタッフはホテルの入口に寝るかとか、内側から鍵がかかるホテルはないのかとか、GPS機能付きスマホを買ってきたりと大あらわです。
いや〜。楽しい。
何をするかわからん面々。どんな旅になるでしょうか。

 そしてエリートと言われている京大生は、重度知的障害者にあったこともないと思います。
障害者がいいとか悪いとか、怖いとか、嫌とか、そういうのも含めて、出会わないとわからない。
今回、わざわざスペシャルな彼らに参戦?してもらうのは、若い学生さんに何かを伝えて欲しいと思うから。
世間で言われているほど彼らはかわいそうではいし、みんなのびのびしていて、自由に生きている。そして、こういう人もいるし、こういう生き方があるんだということを伝えたい。
阻害も差別も、ほとんど「知らない」ことから始まる。

そして、今世界で起こっている戦争の根幹もおなじ。
障害者とか、異国民とか、異教徒ではなくて、たけしくん、こうすけくん、しゅんくん、りょうがくん、ゆうじくん、りょうくん、という個人と接すれば、人はリアルに感じるし交流する。
その体感が必要。
それがいろいろなことを超えていく力になると私は思ってます。


 

かしだしたけし考2

カテゴリー │レッツ




名前のヤバさは別として、重度知的障害の面々が押しかけることに意味がある。
そして4日は、クリストファー大学の阪本先生に頼まれている講義に参加します。
看護学生90名、その他福祉系の学生さん40名の前で、アルス・ノヴァのメンバーがいつもの日常を繰り広げます。
実はここが彼らのすごいところ。
りょうがくんはいつものようにカキカキして、雄叫びを発するだろうし、
ゆうじくんはいつものように揺れるだろうし、
こうすけくんはいつものように短い単語を発しながら動ごきまわるだろうし、
りょうくんは、いつものように寝そべるだろうし、
しゅんちゃんは、いつものようにポータブルで音を聞いているだろうし、
たけしは、いつものように、入れ物をカチャカチャするだろうし、
これをどこでも、何時でもできることが彼らの凄いところだと私は思います。
普通は忖度したり、意識したり、緊張したり、萎縮するものなんだけど。
そうやって、のびのびできるのは、そういった行動をいつも止めていないレッツだからだとは思うけれど、その揺るぎない行動の所以はそれぞれにある。
人の行動はその周りの環境で、正しくも悪くもなリますね。
だからその環境の設定を変えることで多くの人が居やすくなるとも言える。
そんなことを伝えにいってきまーす。



 

2023年 クリスマスに思う

カテゴリー │家族私の自立



 28で結婚して29歳で長女を生んで、33歳でたけしが生れ、30年間、人生の中で一番幸せだった時代だと思う。本当にいろいろあってしんどいこともたくさんあったけれど、家族で過ごしたかけがいのない時間。
クリスマスやお誕生日、お正月に、ご馳走をつくり、プレゼントを買い、友人をお呼びしたり、家族がいたからもてた時間だと思う。

 今は夫は死別し、子どもは自立し、私は一人でクリスマスを過ごしている。もちろん寂しはあるけれど、これでいいのだと思う。
だって時代は変わるわけだし、いつまでも同じ時代が続くわけがない。年相応の過ごし方だと思う。

しあわせの量は人に同等に与えられていると思う。
でも人って欲が深いから、もっと幸せになりたいとか、クリスマスは誰かと過ごしたいとか、お正月は家族に囲まれていたいとか、どこかで刷り込まれたような「しあわせ」が自分にないことに悲観したりする。

 家族がいないとか、寂しい、とか。そういうの一切考えないようになった。
もちろんそれが与えられるのであれば、それはそれで幸せなのだけれど、幸か不幸か、私にはそういう時間はやってこない。
来ないものを追い求めて悲しい気持ちになるよりは、来ないならば来ないなりに、違う楽しみ方を見つければいいのだと思う。

そしてたまたま、自分の時間がたくさんできた。
それを人に会うことで埋める気持ちにもなれない。
一人でいることをかみしめて、時には寂しさも感じながら、味わうことも私の人生なんだろう。

ひとりでいる時間はいろいろなことを振り返るには本当にいい時間だし、思考をめぐらすにもいい。
書いてみたらと言われて、なかなかまとまらなかった本のこともやっと取り掛かれるかもしれない。

年末は掃除もほどほどにして、一人時間を楽しんでみようと思います。
幸せはいつでも自分でつくり出すもんだ。(気の持ちようだね)