2018年04月15日18:45
今年度の芸術選奨新人賞をいただきました。
その受賞?作品は、「表現未満、実験室」その他。
現在進めている「表現未満、プロジェクト」
「誰かのやっていることをとるに足らないと切り捨てるのではなく、その人を表す「表現」として大切にしていく」ことを進めるプロジェクトだ。
作品を作るでもなく、高みを目指すのでもなく、誰かが日常の中で黙々と行っている行為を注目していく。
アルス・ノヴァという施設はこの表現未満、の場で、障害の人たちが毎日自分のやりたいことをひたすら行っている。
それはまさになんの役にたつのかもわからない、つまらないこと、とるに足らないこととみてしまいがちだが、違う方向から眺めてみると、全く違った価値が見えてくる。
彼はなぜ、これを続けているのか。
そこに何があるのか。
どんな衝動が隠されているのか・
などど考えていくと、こうした行為を切り捨てることができなくなる。
以前行っていた「たけし文化センター」と根底でが低通する。
「たけし」と言ったワードが現しているように、個人に徹底的に向き合う覚悟を表明していた。
そして「表現未満、」はそれを「生活の中にある文化」と捉え、さらに広めていこうとしている。
たけし文化センターはあくまでも個人に根ざした文化センター。
表現未満、はさらに広範に、誰もが持つ「表現」する力に、「人の数だけ表現がある」ことも示している。
同時に、「他者を知る」行為。
人はその人のことを知り始めれば簡単に「無視」できなくなるのだと思う。
そこに自分との違いや違和感、共感などいろいろな感情が起こり、思考が始まる。
このプロジェクトの肝は、こうした「他者」を知ること。
それも「理解してほしい」ということではなく、ただ単に知ること。
その人がそこに存在することを認めるというのかな。
いい悪いではなく、自分以外の他者を認識し、存在を認めあっていくこと。
それが人権(人がそこにいることを保障する)にもつながっていくのだと思う。
そうした中で、今レッツが特に注力しているのが「観光」だ。
観光と言っても、なにか与えられたものを観に行くのではなく、自分から光を探しに行く旅・・。
たとえばレッツで行っている「タイムトラベル100時間ツアー」は、1泊2日、障害福祉施設アルス・ノヴァとのヴぁ公民館にたっぷり身を置いて、時間を過ごすツアーだ。
アルス・ノヴァには、普通の人は多分見たことがない、会ったことがない重度の障害者もいる。
彼らが1日中、奇声を発していたり、ぴょんぴょん飛んでいたり、何かをずっとやり続けている姿や空気、声、匂いなど。そこからツアー客が何を感じるか。
そして100時間この場に身を置いた時に、あなたの人生が変わっているかも知れない・・・・?
と言った、ちょっとミステリアスなツアーでもある。
そのことを第1回観光サミットと言う形で、思想家で哲学者の東浩紀さん、福島県立博物館学芸員の川延安直さん、デザイン活動家のナガオカケンメイさん、観光家の陸奥賢さんと議論した。
世界で分断が進み、価値観が可溶化する今の時代だからこそ、こういった観光が必要なのではないか。
そして、むしろ、この観光客の態度が分断を超えていく手がかりになるのではないか。
と言うところは大いに共感があった。
それは一方でアートでも出来ることである。(多様性を受け入れていく)
しかし、アートより気楽に、お手軽に、倦厭されないで出来るのが「観光」だろう。
観光は、他者の存在を知り、興味をもつことから、分断を超えていくヒントになると思っている。
(まだうまく説明できないのですが、)
レッツは観光でしばらくやっていこうと思っている。
「表現未満、」と観光≫
カテゴリー │レッツ
今年度の芸術選奨新人賞をいただきました。
その受賞?作品は、「表現未満、実験室」その他。
現在進めている「表現未満、プロジェクト」
「誰かのやっていることをとるに足らないと切り捨てるのではなく、その人を表す「表現」として大切にしていく」ことを進めるプロジェクトだ。
作品を作るでもなく、高みを目指すのでもなく、誰かが日常の中で黙々と行っている行為を注目していく。
アルス・ノヴァという施設はこの表現未満、の場で、障害の人たちが毎日自分のやりたいことをひたすら行っている。
それはまさになんの役にたつのかもわからない、つまらないこと、とるに足らないこととみてしまいがちだが、違う方向から眺めてみると、全く違った価値が見えてくる。
彼はなぜ、これを続けているのか。
そこに何があるのか。
どんな衝動が隠されているのか・
などど考えていくと、こうした行為を切り捨てることができなくなる。
以前行っていた「たけし文化センター」と根底でが低通する。
「たけし」と言ったワードが現しているように、個人に徹底的に向き合う覚悟を表明していた。
そして「表現未満、」はそれを「生活の中にある文化」と捉え、さらに広めていこうとしている。
たけし文化センターはあくまでも個人に根ざした文化センター。
表現未満、はさらに広範に、誰もが持つ「表現」する力に、「人の数だけ表現がある」ことも示している。
同時に、「他者を知る」行為。
人はその人のことを知り始めれば簡単に「無視」できなくなるのだと思う。
そこに自分との違いや違和感、共感などいろいろな感情が起こり、思考が始まる。
このプロジェクトの肝は、こうした「他者」を知ること。
それも「理解してほしい」ということではなく、ただ単に知ること。
その人がそこに存在することを認めるというのかな。
いい悪いではなく、自分以外の他者を認識し、存在を認めあっていくこと。
それが人権(人がそこにいることを保障する)にもつながっていくのだと思う。
そうした中で、今レッツが特に注力しているのが「観光」だ。
観光と言っても、なにか与えられたものを観に行くのではなく、自分から光を探しに行く旅・・。
たとえばレッツで行っている「タイムトラベル100時間ツアー」は、1泊2日、障害福祉施設アルス・ノヴァとのヴぁ公民館にたっぷり身を置いて、時間を過ごすツアーだ。
アルス・ノヴァには、普通の人は多分見たことがない、会ったことがない重度の障害者もいる。
彼らが1日中、奇声を発していたり、ぴょんぴょん飛んでいたり、何かをずっとやり続けている姿や空気、声、匂いなど。そこからツアー客が何を感じるか。
そして100時間この場に身を置いた時に、あなたの人生が変わっているかも知れない・・・・?
と言った、ちょっとミステリアスなツアーでもある。
そのことを第1回観光サミットと言う形で、思想家で哲学者の東浩紀さん、福島県立博物館学芸員の川延安直さん、デザイン活動家のナガオカケンメイさん、観光家の陸奥賢さんと議論した。
世界で分断が進み、価値観が可溶化する今の時代だからこそ、こういった観光が必要なのではないか。
そして、むしろ、この観光客の態度が分断を超えていく手がかりになるのではないか。
と言うところは大いに共感があった。
それは一方でアートでも出来ることである。(多様性を受け入れていく)
しかし、アートより気楽に、お手軽に、倦厭されないで出来るのが「観光」だろう。
観光は、他者の存在を知り、興味をもつことから、分断を超えていくヒントになると思っている。
(まだうまく説明できないのですが、)
レッツは観光でしばらくやっていこうと思っている。